君の魔法がとける瞬間(とき)
「パニックになってる!可愛い〜!」
「あ…あなたは…誰ですか…」
「私?私の名前は、福士桜子。よろしくね♪ちなみにピチピチの21歳♪」
「福士桜子さんですか。……って!福士!?
まさかあの…福士ですか?」
「あはは!ビックリしてる!そう、あの福士!
これでも令嬢なの。いつも弟の陽斗がお世話になってます♪」
「陽斗さんの…お姉さん!?」
桜子さんは、ニコッと笑う。
まさか…あの陽斗さんにお姉さんがいたなんて…!
「驚き過ぎだってば!休みだったから日本に帰ってきたんだけど…。すごい騒ぎになってるからビックリしちゃった!まさか陽斗があんなに人気になってるなんて」
桜子さんは、アメリカの大学で語学を学んでるんだって話していた。
桜子さんが陽斗さんのお姉さんだってことは分かったけど…
どうして私のこと…。
_