君の魔法がとける瞬間(とき)



「どうして、私のこと知ってるのって?それは…」



「あたしよっ♪」



「華乃!」



桜子の後ろから、ひょっこり現れたのは華乃だった。



「華ちゃんが、ど〜しても紹介したい親友がいるからって言うから。あなたに会う前に聞いちゃった」



「エヘッ。ごめんね佑月!桜ちゃんに紹介したかったの!桜ちゃんはね、小学生のときから良いお姉ちゃんって感じでね!アメリカにいるときも時々会うんだよ!」




「私は絶対バラしたりしないから安心して!弟の大事な友達だもの!あなたも私に何でも相談しなさい♪」



「華乃…桜子さん…」



華乃がこんな私のことを…親友だって言ってくれたこと。



桜子さんが…何でも相談しなさいって言ってくれたこと。



本当に本当に嬉しかった。



「陽斗を探してるんでしょ?また後でね♪」




「はい!ありがとうございます!」


今日また…私の大切な人が出来ました。






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