君の魔法がとける瞬間(とき)

「何を言うんだ佑月！遠慮なんかいらないんだぞ？
もっと甘えてくれ。私にもお母さんにも…。私たちはキミが大好きなんだぞ」



理事長のあったかい言葉に、また私は涙ボロボロ。



私は今まで泣いた経験は、あまりなかった。



でもここに来て…今まで泣かなかった分を埋めるように…



嬉しいことでも、辛いことでも泣いてばっかりだ…。


でも…どの涙も私にとってすごく大切。




「理事長…ううん、お父さんありがとう…！」




そしてどうか…身勝手な私をお許し下さい…。





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