君の魔法がとける瞬間(とき)


「ここのかき氷、美味いだろ?」





「はい!フワフワで美味しいです!でも頭が…キーンとしますね」




「だな!
…俺さ、お前には感謝してるんだ。本当に大切なモンをお前教えてくれた気がする。初めてお前と話した日…俺、忘れねぇよ」




「そうですか…私の存在が響さんの役に立ててよかったです。これからも、華乃と幸せに過ごして下さい」




「あぁ。離さない。決めたんだ、もう。これからも相談乗ってくれな」




そう言って、響さんは私の頭に手を乗せる。



「はい…もちろんです」



「じゃあ、俺がゴミ捨ててきてやる。」



響さんは、ゴミ箱を探しに私のもとから離れて行った。



そして私も…響さんから離れる。






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