君の魔法がとける瞬間(とき)


「来たわよ!!!」



誰かの合図で、生徒の視線は一つに集中した。



キャー!!!!
女子生徒の黄色い声援。



「な…なんなの…?」


私も少し、顔を覗かせてみる。



「あ…。あの人たち…」




生徒が集まるその先にいたのは、ポスターの4人組。

芸能人を見ているような、彼らにはオーラがあった。


「見た?キミもあのなかに入るんだよ。彼らには伝えてあるから。後で会いに行こう」



「え…会うんですか…バレないですか?」



「大丈夫だ。僕がフォローするから!ちなみに彼らの名前はAIRISだ。さぁ僕の書斎へ案内しよう」


生徒に見つからないように、そーっとその場を後にする。





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