君の魔法がとける瞬間(とき)
**碧空**
「あいつの様子…何だか変だったな」
いつもみたいに心から笑ってない…そんな気がした。
ふと携帯に目をやると、愛舞、響からメールが入っていた。
《佑月、そこにいる?愛舞》
《佑月はお前んとこか〜?あいつに会ったら俺とのデートほったらかすなって行っといて〜。響》
あいつ…愛舞と響にも会ってたのか?
とりあえず、愛舞に電話をかけてみる。
『はいはーい?佑月いるの〜?』
「いや…さっきまでいたんだが…母さんのところに行くって出ていったよ。なんで佑月を探してるんだ?」
なにかが…ひっかかる。
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