君の魔法がとける瞬間(とき)
「あぁ〜まったく。
お前はドジでアホで鈍感そうに見えるけど…本当はとんでもない魔法使いだな」
碧空さんは、そう言うと…
空港の中にも関わらず…私を抱きしめた。
「碧空さんっ…!人が見てます!離して…!」
「離さない。いや、離れない。俺はお前に、魔法をかけられたんだ。そうだろ?俺からお前を…離せない魔法。まんまとかけられたよ。俺としたことが。
お前の嘘は、全部魔法だったんだな」
「碧空さん…?何を言ってるんですか?」
碧空さんは、抱きしめる力を緩めようとはしなかった。
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