君の魔法がとける瞬間(とき)



「じゃあ、お前が浮気しないように…俺が頻繁にチェックしに行ってやる。ありがたく思えよ」





「あはは…!本当ですか?ありがたや〜ありがたや〜」



私は、冗談っぽく、碧空さんを拝む。




「お前も…俺を馬鹿にするほどになったとはな。お前に出会ってから、俺のペースは狂いっぱなしだよ」





「じゃあ…あの安仁屋碧空のペースを狂わせる私ってすごいですね!」




「お前なぁ…!
俺たち、これで終わりじゃないんだぞ?
俺だけじゃない、陽斗や響や愛舞とだって…これからもずっと仲間だ。覚えておけ」





「…………はい!」





私は、何回泣けばいいのかな。




でも…本当に自然に…



涙が流れるんだ。




特に、あなたといると―…






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