君の魔法がとける瞬間(とき)
「碧空さん!」
「よぉ久しぶり。お前のことだから迷子になると思ってな。俺様直々にお迎えに来てやった」
約ニ年ぶりに見た碧空さんは…
高校生だったころとは…まるで違っていた。
すごく大人っぽくなってて…見とれるほどカッコイイ。
「見つめ過ぎだ。俺に穴があくだろ。お前はちっとも変わってないなぁ〜」
くくく…と笑い、相変わらずの意地悪っぷり。
…性格はまったく変わってないみたい。
「まったく〜!ニ年ぶりに会った彼女に向かってそんな態度ですか?」
「あ〜はいはい。俺が悪かったよ」
_