君の魔法がとける瞬間(とき)



「失礼します。浅香佑月です。よろしくお願いします!」



言えた。

堂々と。



私は、女じゃない。


ここでは、私は《僕》なんだ。



しぶしぶ…といった感じで拍手が巻き起こる。



「よし、ありがとう。
これからAIRISは5人で活動してもらう。よろしく!それでは生徒は解散!」




生徒が出ていき、体育館には理事長と5人だけとなった。





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