君の魔法がとける瞬間(とき)
「はぁ〜…!鈍いなお前!会社の名前に聞き覚えはないか!?」
「会社…?」
愛舞さんにそう言われて、質問された会社名を思い出す。
《アニヤカンパニー》
《日向野財閥》
《TOMARUデパート》
《ホテル福士》
「…え!もしかして…」
「そのもしかしてだ!ようやく気づいたか。俺らはみんな、社長の息子。東京では結構俺ら有名人なんだけど…。お前は知らなかったのか。」
「す…すいません…」
なに…ってことは、私以外の4人は超お金持ちの超有名人だってこと!?
他の人とは、何かオーラが違うとは思ったけど…
住む世界が違い過ぎるよ…!
「驚き過ぎだって。どうせお前も似たようなもんなんだろ?まぁだから。金持ちの中でも特に目立つ俺らに目をつけたんじゃない?といっても俺は年下だから…一年後に入ったんだけどね。あの三人は幼なじみなんだよ。分かった?」
言葉が出ない私は、首をブンブンと縦にふる。
「分かったならよし。ついたぞ!俺たちだけの特別ルームへようこそ〜!」
「うわぁ…」
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