君の魔法がとける瞬間(とき)


「それと。」



「…まだ何か…?」




「俺は認めた訳じゃないからな。悔しかったら、認めさせてみろ」




――認めさせてみろ――


この一言に、私の闘争心に火がついた。



負けず嫌いは、お父さん譲りだ。



負けたくない。

だよね?お父さん…。



「分かりました!僕、碧空さん認めさせてみせます!!」



強気な私に、少し驚く碧空さん。


「おぉやってみろ。」



「はい!!!」

そう言って私は、扉を閉めた。



言った…!
ちゃんと目を見て、言ってやったぞぉ!



大見えをきった私だけど……実際、何も考えてない。




でもまぁ、今は何でも一生懸命にするしかないよね。




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