君の魔法がとける瞬間(とき)


「撮影再開しまーす」



「はい!!」


陽斗さんにアドバイスをもらった私は、少し元気を取り戻すことができた。




そして、カメラマンさんを私の一番好きな人に変える…。




お父さん…………。




――佑月!ほら、笑ってごらん?――



お父さんの声が、聞こえた気がした。



「おぉ!いいね!佑月さんもいいよ〜!柔らかくなったね」




「本当ですか!ありがとうございます!」



ふふ。


褒められちゃった。






_
< 60 / 338 >

この作品をシェア

pagetop