君の魔法がとける瞬間(とき)
「違うのか?」
「いえ!そうです!
嬉しいです!わ…僕仲良しなんて言われたの初めて…」
「だから、私でいいってば。」
「えへへ。すみません。」
「それから…すぐ謝るの禁止!オドオドするな。男だろ?」
ペシッとデコピンをされた。でも、全然痛くなかった。
ありがと、陽斗さん…
ここにきて初めての
嬉しい出来事だった。
「じゃーな、ちゃんとジュースふいとけよ、弟」
「はい!」
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