君の魔法がとける瞬間(とき)


もうダメだ…。


お父さん、私お父さんの所に行くね…。



私は勝手に覚悟を決めていた。



乗せられた車は、長くてピカピカしていた。



きっと私、誘拐されたんだわ…。


それより…どうして?


きっと暗い所に行くのよ。きっとそうよ……


嫌な想像ばかりしては、消しての繰り返し。




そんなことをしているうちに、車はあるところの門を通過して行った。



ん?



なに…ここ……?







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