君の魔法がとける瞬間(とき)




「な、何ですか…」





「なんかついてるぞ、口元。…あ、米粒だ。」




…へ?



そう言って陽斗さんは、私が付けた米粒をひょいっと取る。


「ええっ!…本当ですか?取れました?」




「うん、取れた。お前な〜…米粒とか付けるなよ。あぁまったく心配だ」





何だ…ビックリした。


でも少しホッとしてる自分がいた。



心配って…私がドジだからってことなんだよね。




「ハルさん…?!」





でも…その光景を見てるもう一人の人物に、



私も陽斗さんも気づかなかった…



そして…誤解をしていることにも。




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