君の魔法がとける瞬間(とき)
《part3》
無責任
「最近、碧空と目も合わさないな」
「バレてます…?」
「そりゃ、あんなにあからさまだったらな。お前も隠し事下手だな」
やっぱり私、隠し事下手なのかなぁ…。
碧空さんを避けはじめてわずか2日…
あっという間に陽斗さんには見破られてしまった。
「しかも、お前は鈍いしな」
ペシッとデコピンをされた。
「私鈍いですか?」
「ま。俺はそっちの方がいいけどね」
「ん?何ですか?」
「いや、何でも。あ、次授業だ。じゃーな弟よ」
「はぁーい」
陽斗さんは部屋を出て行った。
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