君の魔法がとける瞬間(とき)
「はぁ。一人になっちゃった。」
特別ルームにある、おっきな窓を覗いてみる。
下には数人の女の子たちがいて、
私を見た途端、私に向かって笑顔で手を振っていた。
「あはは…」
私も手を振り返す。
「何だか、申し訳ないな…」
「おい…佑月…」
後ろから声をかけられ、ふり返る。
「あ、愛舞さん。次授業ないんですか?」
「お前がないなら、俺もないよ…同級生だろ」
「あ…そうですね。じゃあ一緒にジュースでも飲みませんか?ちょうど2本あるんです」
「お、おぉ」
気のせいかな?
愛舞さんに、いつもの元気がないような気がする。
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