君の魔法がとける瞬間(とき)


「お前って、何で俺にも敬語なの?タメじゃん俺ら」



「ん〜…。何でって聞かれると、考えたことないです」



確かに愛舞さんは同い年なんだけど、

やっぱりタメ口で話すなんて…そんなこと出来ないなぁ。



「何だそれ。」



フッと笑う愛舞さん。


やっぱり何だか変だな…



「どうしました??」



ふぅ〜と息を吐く愛舞さん。


「お前ってさ!!
ハルさんと何かあんのか?ハルさん、お前だけ特別扱いするし!何か、変だぞ!」




ブッ!

私は飲んでいたジュースを勢いよく吹きこぼす。


「ゲホゲホッ!
何ですか…いきなり…。
陽斗さんは、皆さんに優しいじゃないですか。僕はドジだから…迷惑はかけてますけど…」




愛舞さんは、今だ納得してないようだった。



「年下だからって、可愛がられようとすんなよ!」


そう言って、愛舞さんは部屋から出て行ってしまった。




愛舞さん、何か誤解してない??



「ちょっと、愛舞さん!」
私は急いで追いかける。






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