君の魔法がとける瞬間(とき)
「やっぱりな…」
もうダメだ…。
私は覚悟を決めて目をギュッとつぶる。
「ごめんなさい…!」
「お前は……………
……女、だな?」
私の嘘が何なのか、
はっきりと口に出されて
本当に碧空さんは気づいてたんだと知る。
「…………そうです」
もう、言い逃れなんて出来ない。
「ったく……。めんどくせ。で、どーすんだよ?佑月ちゃん?」
「…明日にでもでていきます。もう…ここにおいてもらう訳にはいきませんので」
自然と涙がこぼれる。
ごめんなさい。
ただ、それだけしか…
出てこない。
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