暗殺者と姫の逃避行
「というか流石よね。人を抱えながら塀飛び越えるって。」
私は素直に感心していた。
それと同時に頭の中でアランの戦力を推測する。
私の兵法についてこれるかどうか。
勿論アランは伝説のアサシンなんだから余裕だろうけど。
「さて、これからのことだが、まずは服を着替えろ。そのドレスは目立ちすぎる。」
そう言ってアランが持ってきたのは一般人が切る様な質素なドレス。
「ねぇアラン。もう少し動きやすそうな物ない?貴方なら女物の戦闘服だって用意できるでしょう。」
私は服の中に色々なものを隠しているからそういう服の方が正直助かる。
「分かった。女の殺し屋向けのしかねぇが・・・。」
殺し屋は武器を隠す服だから大丈夫。
「それでお願い。」