暗殺者と姫の逃避行


「どう?」


やっぱり動きやすくて良いわね。


「似合うじゃねぇか。お前、高飛車なお嬢さんと言うよりは腹黒策士なうえに本性隠してる女狐のが会ってんな。」


女狐って・・・。
自覚あるからいいけど。


「じゃあその高飛車なお嬢さんは何なのよ。」


気になる。
アランの事だからかなり酷いだろうけど。


「あ?あんな尻軽共は雌豚で十分だろうが。」


うん。

狐で十分だって切実に思うわ。


「けどお前は策士な狐もいいが狙った獲物は逃がさない女豹って感じもすんだよな。」


いやね。豚よりはマシだわ。
なんだか本性を見抜かれてるのは悔しいけれど。
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