暗殺者と姫の逃避行
「リディア様。本当によろしいのですか。」
私付きのメイドの言葉に笑う私。
だっていいもなにもないじゃない?
隣国の王子は相当の愚か者だというけれど・・・。
「いいのよ。仕方ないことだもの。」
そう。抗ったところで無駄だもの。
もう努力に疲れたの。
流されるままにいい王女を演じれば辛くないでしょう?
「リディア様・・・。私めは必ずやリディア様をお守りいたしますわ。」
強いのね。
「有難う。自慢のメイドねぇ^^」