言ノ葉。
「児玉、本当なのか?」


「・・・・・・ぁ、・・・」



先生に聞かれ、答えようと
息を吸い込んだ。 のに。



声が出なかった。 
おかしい、おかしいと混乱して。


今急に変声期? いやそれは無い、とか
思考を巡らせて。 気付けば、がばっと


両手でのどを押さえていた。 息は
してるのに。 何故? 何で?


先生を見ると、僕の異変に気付いて
いないようで、腕を組んで睨みつけてくる。


先生、気付、いて、ください。
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