言ノ葉。
・・おかしい、な。 別に今は
落ち着いてるのに。


心になにか重いおもりが被さってて、
吐き出せない感じ。 喉元まで


出てきてるのに、なかなか出せなくて
―――もどかしい。


口をパクパクさせる僕を見た先生は、


「児玉、怒らないで聞いてやる。 話せ」


と催促した。 いや、あの、喋れないんです。
目線が自然と斜め下あたりになった。


「三井先生」


「な、何でしょう」

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