言ノ葉。
「なに口あけて固まってんの?
キモいよ?」


「俊哉言いすぎー。 はは、
いこーぜ」



唇を開いただけで、言葉を発せれない
どころか息が止まりそうになる。


それが、悔しかったりする。


ほんのちょっとだけ。



「・・・ねぇ、児玉君てさぁ、
アレなんでしょ? 場面ナントカ症」


「あ、うん。 そうそう。
喋れないんだよね」



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