ゆびきり
私は狡いよね。







先に気持ちを伝えて、梨由の気持ちを聞くことを自然と拒否した。







梨由は友達でいたい







でも、詠士は諦められないんだ。






「もう、日和は泣き虫なんだから、三年前と変わらないね」







優しい梨由の言葉に頷くことしか出来なかった。







「あっ、そうだ!連絡先教えてよ」







梨由は急に鞄をあさり、携帯を出した。







私も、涙をふいて頭を切り返し、鞄から携帯を取り出した。







「じゃあ、番号いって電話するから」







私がそういうと、梨由は携帯を操作し始めて、どうやら苦戦し始めている。







「ごめん、携帯かえてから自分の番号わからないから日和言ってー」







梨由は携帯のメニューを見ながら頭を抱えてた。







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