ゆびきり
梨由の番号を登録し終わると、同時に詠士からメールが入った。








[詠士]

今日はリース来ねぇの?
俺、今日は違うとこに泊まるからよろしく









絵文字のないメール。






冷たく感じてしまう。







「ごめん、梨由、私ちょっとリース行ってくるよ!」








そういって車を出ようとすると、



「送るよ、夜道危ないから」





そういって、車を発進させた。








「あ、ありがとう」







少し気まずい気がした。だけど、梨由は何もそんなこと気にしてないんだろうな。







「大丈夫だよ。近くまでだから、私は送ったら帰るし」







私の心を察するように、梨由が言った。







なんだか、そんなこと感じていた自分が申し訳なく感じてしまう。








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