ゆびきり
そう言われれば、そうだ。
光哉はいたけど、旦那さんは見ていない。
そんな詠士の言葉に、ばつが悪そうにうつむく。
「ちょっと、外でよ」
梨由は立ち上がって、部屋を出だ。
私と詠士もそれに続くように、病室を出る。
張り詰めた空気が流れる。
梨由は、一息ついて、詠士に向き直った。
「旦那には連絡してないよ。詩織とだって、年に数回しか会わないもん」
その言葉を聞き、詠士は少し怒りをあらわにした。
「お前、いくら会ってなくても順番があるだろ?詩織ちゃんの父親なんだから」
間違いない。
いきなり、詠士を頼るなんて…
さっきまで忘れていた、嫉妬と怒りが私の中で入り乱れる。
光哉はいたけど、旦那さんは見ていない。
そんな詠士の言葉に、ばつが悪そうにうつむく。
「ちょっと、外でよ」
梨由は立ち上がって、部屋を出だ。
私と詠士もそれに続くように、病室を出る。
張り詰めた空気が流れる。
梨由は、一息ついて、詠士に向き直った。
「旦那には連絡してないよ。詩織とだって、年に数回しか会わないもん」
その言葉を聞き、詠士は少し怒りをあらわにした。
「お前、いくら会ってなくても順番があるだろ?詩織ちゃんの父親なんだから」
間違いない。
いきなり、詠士を頼るなんて…
さっきまで忘れていた、嫉妬と怒りが私の中で入り乱れる。