ゆびきり
光哉と初めて話し、テレビの人という感覚がいつの間にか無くなっていた。








友達の知り合い…








そんな風に言ったら、馴れ馴れしいかもしれないけど、身近に感じられた。








「じゃあ、ここでいいんだよね?」








家の前につき、車を止めてもらった。








「はい、ありがとうございました」








なんだか、少し寂しく感じてしまう。







「梨由とは、また時間がたったらでもいい。君が言うように、口約束じゃないからね」








あっ…







聞かれていたんだね。








そういわれ、梨由を傷つけた罪悪感の存在を思い出す。








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