ゆびきり

俯く私に、光哉は優しい口調で話を続ける。








「素直でいいと思う。ぶつかるから、絆が深まると思うしね。だから、いつか三人でも四人でもいいし、飲みにいこうよ」








四人は、詠士も入っているんだよね。








「いつか、実現できたらいいね。楽しそう」








偽りじゃない、本当に素直にそう思えた。








本当に、私は梨由を憎むことはできないから…








「約束ね」







「はい」








私は笑顔で車を降りる、そして、光哉は軽く手を振り、車を走らせた。








私も手を振り、車が見えなくなるまで見届けた。








不思議だな。







でも、光哉と話せたお陰で、少しは気持ちが楽になった。








いつか…







そのときには、私の気持ちはどうなっているのかな…






壁にぶつかったなら、壊れるまで前に進める方法を探さなきゃ、向き合うんだ。私は、私の思いと