ゆびきり
「Ok、日和ね。どうぞ、日和」







色紙に詩を書き、紙袋に入れて、名前を書き渡してくれた。







「ありがとう…、いくら?」







「500円になります」







私は、財布から500円玉を詠士に渡した。








「毎度あり」






これで、さよならは、なんだか寂しい。






「詠士はいくつ?」






ありきたりな質問…






だけど、まだ詠士と話していたい。







「俺は、19だよ。日和は?」







良かった、話しを続けてくれる。






「私も19歳。同じ年に見えない。なんか、幼く見えるよ」






「だって、俺、子供だもん」






そういって、人懐っこい笑顔をみせる。






お客さんだからかな、こんなに話してくれるのは…





「19歳でも、私はちゃんと社会人だもん」







どうしよう…






冗談の返し方がわからない…






嫌味に聞こえちゃったかな?






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