ゆびきり
十章 動く心
梨由は、詠士から色紙を受け取ると、
「帰ってからみろ」と、
言われたため、詠士と長く会話をする事なく、タクシーで帰宅した。
「ママ、おかえりなさい」
家に帰ると詩織が笑顔で梨由を迎えた。
「詩織、ただいまー」
梨由も笑顔で詩織を抱き上げた。すると、部屋から光哉も出てきた。
「おかえり、やっと帰ってきた」
光哉はどこか呆れ顔で梨由を迎える。
そんな表情をみて、少し申し訳なさそうに梨由も答えた。
「急に走り出してすみませんでした。あれから、大丈夫だった?」
「大丈夫かは、こっちが聞きたいよ。日和ちゃんは大丈夫だったの?」
あの時、光哉も日和に気づいていたことを始めて知った。
「帰ってからみろ」と、
言われたため、詠士と長く会話をする事なく、タクシーで帰宅した。
「ママ、おかえりなさい」
家に帰ると詩織が笑顔で梨由を迎えた。
「詩織、ただいまー」
梨由も笑顔で詩織を抱き上げた。すると、部屋から光哉も出てきた。
「おかえり、やっと帰ってきた」
光哉はどこか呆れ顔で梨由を迎える。
そんな表情をみて、少し申し訳なさそうに梨由も答えた。
「急に走り出してすみませんでした。あれから、大丈夫だった?」
「大丈夫かは、こっちが聞きたいよ。日和ちゃんは大丈夫だったの?」
あの時、光哉も日和に気づいていたことを始めて知った。