ゆびきり
「ありえるかもね。てか、あの人一生結婚しないと思ってたし」






「それは、私が社長の娘だから。メリット無かったらしてないよ」






誰も政康と心を通わせていない。そのため、皆、本心が読めないんだ。





弟の光哉ですら、政康の離婚から逃げる理由が検討つかなかった。






「もういいや!とりあえず、新曲の話に戻そう!」






梨由は煮え切らないまま、無理矢理仕事モードに入ることにした。






ある程度曲も歌詞も出来ていた。






ライブの選曲も、ステージのコンセプト、衣装など打ち合わせは絶えない。






その中で、離婚の話をしにいったりと、殆どゆっくりする時間は取れなかった。






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