ゆびきり
でも、恋をしてしまったことを、怖く感じる。





しかも、一目惚れなんて…自分の気持ちに気づきたくなかった。






この先、どうしたらいいんだろう。






詠士は営業で私と楽しく話してくれている、それぐらい、自分でもわかっている。







そんなので、真剣に受け止めてしまう、自分が滑稽だ。







そして、昔の心の傷を気にしてしまう…






詠士は先輩じゃないし、違う人に恋をしたら違う恋愛になる。






それが解っているのに、心がついてこない。







「CDでも、聴いてみようかな…」







家についた私は、MISAのCDを何枚か出した。







輸入盤の曲で、自分で和訳した歌詞で、共感できる歌があった。







「確か、これだったかな?」







私は、オーディオにCDを入れた。







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