ゆびきり
そんな日々が流れる中で、いつものように、私たちはリースで集まっていた。





すると、扉が開く。






皆が扉に注目すると、久しぶりに現れたのは梨由だった。





「梨由、どうしたの?」






私は真っ先に梨由へ歩み寄った。






「こんばんはー、実は今日は皆んなにプレゼント持ってきたの」





そういって、みんながいるカウンターへ足を運び、私の隣に座る。






「梨由。ちょっと痩せたんじゃない?」






倫子が心配そうにいうと、梨由は確かに頬がやつれているというか、疲れ切った顔になっていた。






「そりゃ、ライブやら新曲やらで最近全然オフがないんだもん。ご飯食べる時間も惜しいわ」





「お前、そんなんじゃライブどころか倒れるぞ?」





梨由から一番離れたところから真斗がいった。





「少し時間あるわよね?なんか作ってあげるから待ってて」






倫子は裏へ行き、料理を作り始めた。
ここで料理がでるのは、詠士の誕生日以来だ。





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