ゆびきり
梨由がチケットを持って来てから、再びリースに訪れることないままライブまでの月日は早く流れていく。






私は楽しみと不安の狭間で、ライブまでの時間を過ごす。






頑張ると意気込んでも、詠士に何を頑張ったらいいのかわからないまま、何も変わらない日常しか過ごせていない。






一緒にいて、笑いあっているのに、なんの手応えも感じない。





側にいるだけの無力さを痛感するだけだよ。





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