ゆびきり
翌日。






今日は、お出かけ日和ってくらい晴れている。





私と詠士は、昨日のことをなかったように、自然にいつもの日々をスタートした。






支度を終えると、現地集合の倫子と真斗と合流した。





「なんだか、リース意外で会うの初めてだな。へんな感じ」






真斗がいった言葉に同感。






いつも、カウンターに倫子をみるけど、普段の倫子をみることも初めてだし、四人でこうしてライブなんて、なんだか緊張してしまう。






「なかなか新鮮でいいじゃない」







こうしてみると、やっぱり倫子は大人の女性って感じで落ち着いて見える。





幼い感じの真斗とは、全く異なる雰囲気だ。






「なんか、こうしてみても、真斗と倫子って雰囲気全然違うよね。倫子は綺麗な大人のお姉さんなのに、真斗って、私より幼く見える」






ふと、口にした言葉に、真斗はふてくされる。





お互い19歳とはいえ、真斗は私服でもなんだか高校生でいけそうだ。






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