ゆびきり
次の日、私はいつものように水族館の受付をしていた。
笑顔でいるが、基本お客さんの顔は見ていない。
そう、だから、始めは気づかなかった。
「こんにちは」
受付をしていると、突然、男の人があいさつしてきた。
聞き覚えのある声
私が顔をあげると、昨日の人懐っこい笑顔がそこにあった。
「詠士!?」
ついつい、大きな声でいってしまった。マイクをつけているため、外にまで丸聞こえだ。
「はは、やっぱり日和って面白いな」
「名前、覚えてくれてたんだ」
私は、嬉しくなった。
どちらかというと、地味な感じの私は、初めて会う人に名前は覚えられにくい。
あの数分しか、話していないのに、詠士にちゃんと印象残れているんだね。
「しりもちついてくれたもん、そりゃ覚えてるよ」
詠士は悪戯っぽく言った。
笑顔でいるが、基本お客さんの顔は見ていない。
そう、だから、始めは気づかなかった。
「こんにちは」
受付をしていると、突然、男の人があいさつしてきた。
聞き覚えのある声
私が顔をあげると、昨日の人懐っこい笑顔がそこにあった。
「詠士!?」
ついつい、大きな声でいってしまった。マイクをつけているため、外にまで丸聞こえだ。
「はは、やっぱり日和って面白いな」
「名前、覚えてくれてたんだ」
私は、嬉しくなった。
どちらかというと、地味な感じの私は、初めて会う人に名前は覚えられにくい。
あの数分しか、話していないのに、詠士にちゃんと印象残れているんだね。
「しりもちついてくれたもん、そりゃ覚えてるよ」
詠士は悪戯っぽく言った。