ゆびきり
わざわざ、私に紹介するため?







私の不安が顔にでたのか、詠士が女の人の紹介をした。







「倫子は俺の友達の姉ちゃんだよ」







友達のお姉さん…






これは、私に安心しろっていってくれている気がした。






「そ、そうなんだ。初めまして、高嶋日和です」






私は、自己紹介をしてお辞儀をした。






「初めまして、私は、詠士の同級生の姉の倫子です」






優しく微笑む倫子、大人の女を絵にかいたような、綺麗で強い女性、そんな印象だった。







「座ったら?」







倫子は詠士の隣に手を出していった。






「はい…」







私は、詠士の隣に座った。







「で、何したのよ?」







倫子はニヤニヤしながら詠士に尋ねた。







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