ゆびきり
綺麗な透き通ったブルーのカクテル。







見た目も綺麗で、本当のお酒みたいだ。普通のカフェしか知らない私は、大人の世界に入ったきがして、なんだか嬉しくなる。







「綺麗なカクテル。いただきます」







一口飲むと、さっぱりとした甘味のある舌触りで、飲みやすかった。







「美味しい、本当に美味しいですね」






私が感激していると、倫子は得意げな顔で







「でしょ?私のオリジナルですから。日和ちゃんの詠士に泣かされた涙をイメージしました」






と、ウインクしながら言った。






私は、少し恥ずかしくなったが、倫子の優しさが嬉しかった。






「なんだよそれー。お前、それ飲んだんだからもう泣くなよ?」







詠士は、私の肩に手をのせて言った。






「な、泣かないわよ。もう大人ですから!」







そう冷静を装って、言い返しながらも、私の心臓はバクバクしていた。






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