ゆびきり
そうこうしてる間に、夕方になり、詠士は駅で詩のお仕事。







離れた私は、そのままリースへ向かった。







リースには倫子はもちろん、真斗もすでにいた。







「あれ?今日早いじゃん」







私に気づいた真斗が、珍しそうな顔で聞いてきた。







「今日はお休みだったから…」







「へー、なんか凄い買い込んだんだね」







目線は自然と私の荷物へと移る。







「詠士がね、私の家に住むことになったの」







ちょっとぎこちないけど、平然を装って言った。







すると、さすが姉弟







同じ表情をして「はっ?!」と、息ぴったり言った。







当たり前だ、私だって今でもなんでこうなったか理由わからないんだから。







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