ゆびきり
「まあ、あんまり出勤してなかったみたいだけどね」







倫子は懐かしそうに写真を見つめて言った。






龍の隣には、高校の制服を着た梨由が笑顔でピースしていた。







梨由の隣には詠士…






軽く微笑んでいた。後ろには倫子と真斗、そして、とても綺麗な女性が龍の後ろに写っていた。






「この人綺麗…」







私が女性を指差すと、二人は少し複雑な表情を浮かべた。







「彼女はね、私の友達だった麻子よ」







だった?







過去形の言い方が気になる。







「なんか、みんなが過去の話をするとき、過去形の言い方しすぎるよね?今はもう友達じゃないの?」







私の質問に、少しいいずらそうに答える。









「龍と麻子はね、四年前に亡くなったのよ」













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