虹色ポスト
「俺お前と同じ病気」
「俺お前と同じ学校」

まさか、・・・ね。

「え、先天性中枢性肺胞低換気症候群?」

「あぁ」

糸原君はさっきとは違う
自信に満ち溢れているような顔をしていた。

そう、今の時代で言うなら
どや顔ってやつ。

「嘘。だって先生一言もそんなこと・・・」

「だって俺が口止めしてたもん」

そっか、そういえば
人の病気のことも個人情報なんだ。

私はただ勝手に世間の皆様に言いふらしてるだけ。







< 34 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop