虹色ポスト
「慎太郎君喧嘩はよせって言っただろう」

先生は怒ったぞ!というかんじだ。
そう、本当は怒ってなんかいない。

「違うよ先生、質問してたんだよ。なぁ的場さん?」

糸原君が笑った。

「え、うん」

私はその笑顔に恐怖を感じた。

「優ちゃん無理、してない?大丈夫?」

「はい」

久しぶりに会った先生は少し老けていた。



< 36 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop