エリートな彼は溺愛を隠さない
村尾係長はふわっと笑って「いいえ」と言った。

係長に憧れる女性社員も確か多かったわよね。

そうね、この優しそうで知的な雰囲気の係長なら、モテるはずね…。

私はぼんやりと係長を見ながらそう思った。

「…城田さん?」

はっ!!いけない。係長をまじまじと見ちゃってた。

「あ、すみません」

彼はふふふ、と笑って次に意外な事を言った。

「あーあ、相手があの星野くんじゃなかったら僕も恋人に立候補するのにな」

…え。

………。

ええええっ!!




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