エリートな彼は溺愛を隠さない
ナースの皆さん八人全員が夏哉をグルリと取り囲み完全にキャバクラ状態になっている。

代わる代わる浴びせられる女子達の質問に中央に座る男は、「うん」と「うーん」を繰り返しながら答えて(?)いる。


「なあ小高、星野っていつもああなの?」

その様子を見ながら営業の成田が小声で聞いてきた。

ああ…って、うーん。

きっと、…今日の女の子の中に夏哉の好みがいないせいだな…。

奴は今頃きっと心の中でこう思っている。
『せっかく仕事も早く終えたのに、何だよ、このハズレぶりは。
あーあ、帰りてぇ』
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