エリートな彼は溺愛を隠さない
帰り道、二次会の話で盛り上がる一団のはるか後ろを夏哉はポツリと一人で歩いていた。

女達も流石に夏哉の不機嫌さに距離を置き始めていた。

このまま黙って消えるパターンだな、これは。

俺がそう思っていると、一人の女が夏哉に近付いて行った。

あ。今日の中で一番可愛い正美ちゃんだ。

彼女は何やら一生懸命、夏哉に話し掛けている。

夏哉は彼女の方を向く事もなく返事だけしている様だ。

その時…。


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