エリートな彼は溺愛を隠さない
歩いている真横にあるラブホテルの入口に、彼女が夏哉を引っ張りつけて中に二人は消えて行った。

あ…。夏哉がさらわれた。

………。ま、いっか。
夏哉、明日聞かせろよ。



「あれ?星野は?」

夏哉がいない事に気付いた営業の連中に適当に誤魔化す。

「あ、具合悪いってさ、帰ったよ」

「ふぅん?そうなの?」


しばらくしてから女の子達も騒ぎ出す。

「あれ?正美はー?」

「あ、さっきタクシーに乗ったみたいだけど。
具合でも悪かったんじゃない」

「え?そうだったのー?」


―――借りは返してもらうからな、夏哉。



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