エリートな彼は溺愛を隠さない
次の日―――。

俺を始め、課の人間全てが夏哉の突然の行動と言葉に度肝を抜かれた。

「ええええっ!!」


俺があんなに驚いて、あんなに大声を出したのは初めてだった。

夏哉が同期の城田の手を掴んで
「こいつは俺の女だ」
なんて言うもんだから。


嘘だろ、あり得ない…。

夏哉が女に固執するのを初めて見た。

しかも、城田だぞ!?

地味で目立たない、いるかいないか分からない様な女だぞ!?まあ、顔はまあまあ綺麗系だけどな。

でも…!
昨日の今日で何でそうなるんだよ?


正美ちゃんはどうしたんだ?

さっき口を塞がれて聞きそびれていたけど、ホテルにまで入って夏哉がヤらないでいたなんて、あり得ないもんな。

何だよ、そりゃ…。

全く、面白ぇ奴だな…。
分かんねぇ…。



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